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インターンシップ体験記​
~なぜ「データ×電通」に?
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2022年に電通のデータサイエンスインターンシップを卒業し、現在社員として活躍している入社2年目の2人にインタビューをしてみました。
インタビューのテーマは、なぜ「データ×電通」に?​電通でのデータの仕事のイメージがつかない方、必見です。
大越 貫 (おおごし かん)​
2022年データサイエンスインターンシップに参加。現在入社2年目。データ・テクノロジーセンター所属。
土屋 希琳 (つちや きりん)​​
2022年データサイエンスインターンシップに参加。同じく入社2年目。データマーケティング局所属。
Q1. なぜ電通のデータサイエンスインターンシップに参加しようと思いましたか?
大越;
僕は大学四年間ずっとラグビーをしており、いざ大学院に入って就活を始めるタイミングで「どこに就職したいか?」と考えても全く分からない状況でした。当時理系の学部・大学院で統計分野の研究室に所属していたので、「そういった専門性を活かせる就職先がいいのかな?」と考えていました。そのときに、たまたまラグビー部OBの電通社員の方とご飯に行く機会があり、「今こんな勉強をしています」とお伝えしたら、電通社内にデータ領域のインターンシップがあるということを教えていただきました。その先輩がデータ・テクノロジーセンターのご同期の方を紹介してくださり、詳しいお話を伺ってエントリーした、というきっかけでした。
電通のインターンに参加しようと思った理由は2つあって、一つは「人」という点です。自分がまだ電通への志望度がそれほど高くない時期から、ラグビー部の先輩も含めお会いした社員の方みなさんが時間を割いてくれ、そのパッションの部分がいいなと思いました。仕事の話もいろいろしていただいたのですが、すごくモチベーション高くお仕事をされているなという印象があったのが、いいなと思った理由の1つです。もうひとつ、募集要項に書かれていたエントリー課題の毛色が他の企業と全然違うなという点です。他の企業だとガクチカのような硬めのことを聞かれると思うのですが、僕が参加したときは「データを使って世の中を良くするアイデアを考えよう」という感じのお題だったので、面白そうだなと思って惹かれました。
土屋;
私はもともと大学・大学院で機械学習の勉強をしていたので、「将来はデータに関する仕事に関われたらいいな」と思い就職活動を始めました。実際に世の中でどういう風にデータが使われているのかは全く知らない状況だったので、夏のインターンでは、色々な業界のインターンに参加し、どういう仕事があるのか知りたいなと思っていました。そういった状況のときに、このデータサイエンスインターンに参加されたことがある同じ研究室の先輩に「広告業界でもこういうデータ系のインターンがあるよ」と教えていただき、参加させていただきました。
広告業界というと CM のイメージしかなかったので、データが関わっているということを全然考えたことがなかった、というのが正直なところなのですが、大越さんと同じように「なにか面白いことを考え、やられているのかな」というイメージはざっくりありました。なので、単にデータといっても、予測するといったところに留まらない、面白いことができるのかな、というイメージはありました。
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Q2. 電通のデータサイエンスインターンシップに参加して、面白かったデータや、印象に残っているプログラムなどはありますか?
土屋;
学生の頃の研究では、世の中にあるオープンデータを使うことが多かったのですが、このインターンでは就業型ということもあり、テレビの接触データや、サイトの来訪データなど実際にお仕事で使うような種類のデータも触らせていただきました。そういったデータがあるということに驚きつつ、面白いなと思いました。
学生のときはいわゆる購買データや視聴データのような、「こういうもの買いました」とか「この人がいつこの映画を見ました」で終わるようなデータが多かったのですが、インターンに参加したときは、もっと細かいところまでわかるようなデータがありました。例えばSNSの発話データや意識価値観データなど 、もう一歩踏み込んだ深いところまで見ることができました。いわゆるPOSデータ一側面だとそれを買った「人」のイメージまでは見えづらかったのが、人に関するデータをいろいろな方向から見ることができたのが楽しかったなと思います。また、たくさんデータがあるので、そこから何がわかるのかを考えるのは、すごく大変だったなあと思います。​
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大越;
僕が面白いと思ったのは、意識価値観データという、今業務で当たり前に使っている電通保有の調査データです。当時インターン中の僕たちもそのデータを一部扱えるようにしてくださったのですが(※就業型インターンシップのため)、取れているデータの規模感がすごいなと思いました。というのも、自分が大学時代にスポーツのスタジアムの来場者を対象にして満足度調査を行ったときは、自分の足で頑張ってアンケート配って分析するという研究の仕方をしていたので、いくら頑張っても大量には集まりませんでした。しかも、答えてくれる人の属性にかなり偏りがあり、分析するときにその点をどう考慮するかに苦労していました。電通では、他の企業では取っていないような意識価値観の分野に関してもしっかり調査をしているので、バイアスもそれほど大きくかからないですし、いろいろな商材に対して精緻な分析がしやすい環境なので、データから見えることがかなり大きいのが面白いなと思いました。当時、単純にすごいなと思ったのを覚えています。
Q3. 社会人になって実際にデータを使ったお仕事をする中で、ここのインターンでの学びは生きていますか?
土屋;
インターンで取り組んだ課題の1つ目が「あるテレビドラマの視聴率を上げよう」というお題だったのですが、慣れない課題に対して最初はどう考えれば良いのか分かりませんでした。とりあえず一生懸命みんなでたくさん考えて、社員の方々に発表を見ていただいたのですが、私たちが考えた施策に対して、「その施策は、本当に人の心が動くと思う?」というフィードバックをいただいて…その言葉がすごく心に残りました。そのときは、とりあえず「データから分かることが全てだ」と思ってしまっていたのですが、「じゃあ自分がその施策に当たって本当に心が動きそうか?」といういちばん大事なことを考えられていなかったな、と気づき、それが学びになりました。実際、私は今マーケティングの仕事をしているので、戦略を考えたり、施策の方針を考えたりすることもあるのですが、常に、自分がこの施策を見たときに心が動きそうかな、と考えることは意識しています。
大越;
このインターンは一ヶ月間(※うち7日間)というかなり長い時間をとって実施されたので、現場で働いている社員の方と実際に対面で会ってコミュニケーションができました。それほど密に関われるインターンは、自分が就活をしていた中ではそれほど多くないのかなと思っています。かつ、インターン中に分からないことがあったらメンターに質問ができ、すぐに回答をいただける環境だったので、学生の立場で電通のデータの仕事を理解するという上では、かなりありがたい場だったなと思います。実際に、当時のインターン課題と今の仕事とを比べて大きな差分は感じないので、インターンと実務が乖離していなくて地続きになっているというのが魅力だったなと思っています。​
Q4. 電通に入って今、お仕事にどんなやりがいを感じていますか?
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大越;
先ほどまでの話と近いですが、アイデアに活きる、人が動くことに活きるということに、かなりやりがいがあると思っています。「データでこういうことが分かりました」と示唆を見つけて報告するだけではなく、さらに他の部署を巻き込んで一緒に働くことでアイデアジャンプが起きたり、逆に、世の中で今起きていることをデータでもう1回検証して次の PDCA に繋げたり、というような、データ起点で世の中が動く仕組みの一部を担えている…というところがすごく面白いなと感じています。入社後に自分が一番面白いと思った仕事は、クリエイティブ局の方と一緒にした研究案件の仕事でした。「CM表現のなかで、実際に購買に繋がるのは機能的な訴求なのか、好意なのか、どちらのほうが効果が高いのか」という議論になり、それをデータで明らかにできるよう研究してみようという取り組みから始まった仕事でした。アイデアに対してデータの力で寄与できることがあると分かったことも、面白かったなと思いました。
また、若手でも仕事を任せてもらえるのかという点でいうと、自分はありがたいことにかなり任せていただいているなと思っています。わからないことはたくさんありますが、スポーツ系の分析をやりたいと手を挙げていると、スポーツ系に寄った仕事も携わらせてもらえるようになりました。自分がやりたいと手をあげたことに対して、やらせていただける環境は整ってるかと思います。​
土屋;
私は今業務で扱っているような、SNS のデータやインタビュー調査のデータを通じて、人の生の声を知り、自分ではあまり経験していないようなことについても、その人たちがどのように考えているのか、こういう思いがあるのかもしれないということなどを、色々考えられるのが面白いなと思っています。まだ考えるのに時間もかかってしまうのですが、先輩が時間をかけて色々教えてくれたり、考えたことに対してフィードバックをくださったりするのがすごくありがたいなと思っています。また、先輩とは、議論というか壁打ちのようなことをすることも多いです。データから見えたことに対して、「実際、土屋さんだったらどう?」とか、「大学生のときどうだった?」みたいな感覚の話をすることもあります。トレーナーの方は社内のなかでは近い年次ですが、それでもやっぱり感じていることは全然違うなと思うので、お互いの実体験を話すだけでもとても発見があります。人が動くインサイトを考えるときも、考え方のコツを教えていただいたり、先輩がどういうふうに考えているかをインナーミーティングなどで学んだりしています。
Q5. このデータインターンシップをおすすめしたい人はどんな人?
土屋;
データにちょっとでも興味がある人にはおすすめできるインターンかな、と思います。就業型インターンということで、触れるデータももちろんたくさんありますし、当日の課題も今の業務とのギャップを感じないリアルなインターンなので、実際に電通がどういうことをやっているのか知りたい人にもおすすめです。モデルをみんなで考えるだけではなく、マーケティング・戦略要素を考える時間も多いので、マーケティングに興味がある人にとっても面白いインターンかな、と思います。
大越;
大学や大学院でデータを使っている方にはもちろん参加してほしいと思いますが、その中でも特に「今やっている研究が、社会に出たときにどう活きるんだろう」とか「自分が今持っているスキルが世の中にどう役立つんだろう」というような悩みを持っている人には参加してほしいと思っています。自分もそういった悩みを持っていましたが、インターンに参加した後には、データで出した分析の結果を活かして実際に人を動かす、というところまで一気通貫で携わってみたいと思うようになりました。データの価値が世の中でどう発揮されているのかを、学生の目線から体験したい人にぜひおすすめしたいと思います。
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