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電通社員が語る
働き方のリアル
~わたしのワークとライフと
モチベーション~

※この内容は2026年6月11日に実施
したウェビナーより掲載しています

それぞれの転機を
経て見つけた、
自分らしいキャリアの
築き方

─これまでのキャリアと、その中で経験した転機について教えてください。

吉﨑: 私は2009年に新卒で電通に入社しました。元々クリエイティブな仕事に興味がありましたが、電通の最大の魅力は、感性やアートといった「右脳的な部分」と、数字やビジネス、組織といった「左脳的な部分」が高度に両立している点にあると感じています。

2015年にプロモーション企画の部署から、現在のビジネスプロデュース(BP)局に異動しました。実はここが、私のキャリアの中で最もモチベーションが低下した「暗中模索期」でした。それまでは直接クライアントと対峙する機会も限られたセクションだったため、一気に業務の多さと幅が広がり、ついていくのが精一杯でした。最初は自分の介在価値が見出せず、非常に苦しかったです。

ですが、それまで培ってきた自分なりの視点を信じ、自分の言葉でクライアントと向き合おうと決めたことが転機となり、少しずつ会話の手応えが生まれ、BPとしての介在価値を実感できるようになりました。
ちょうどDX(デジタルトランスフォーメーション)の提案機会が増えた時期でもあり、前例のないテーマに多様な専門家と挑めること、日々更新される手法やソリューションの最前線に立てることが、仕事の面白さにつながっていきました。

第16ビジネスプロデュース
アカウントリード5部 
ビジネスプロデューサー

吉﨑 香奈子

2009年電通に新卒入社。プロモーションのプランニング・プロデュースを行う局を経て、2015年から現在のビジネスプロデュース局へ異動。企業や商品のブランド戦略立案、統合コミュニケーションの計画立案・プロジェクト推進を担当。6歳と4歳の子どものママ。

小次: 私は新卒で総合PR会社に入社し、フロント業務や若手のディレクションを経験しました。ただ、新卒の段階から「PR会社でコミュニケーションを網羅的に学び、自分の実力がついた段階で次のステップとして目指す領域を決めよう」と、中長期的なキャリアチェンジを視野に入れていました。

社会人5年目のタイミングで転職を決意した理由は、当時急速に進んでいたDXへの危機感でした。PR会社時代はデジタルに触れる機会が少なく、このままでは時代に取り残されてしまうと感じたのです。また、PRにおける「広告換算額」だけで効果測定を行う限界を超え、クライアントのビジネス成長に本質的に寄与する多様なソリューションを提案したいと考え、2020年に電通へキャリア入社しました。

入社前に抱いていたイメージとの一番の良いギャップは、「人の温かさ」です。皆さん仕事への高い熱量を持ちながらも、キャリア入社の私を温かく受け入れてくれる土壌があり、すぐにチームに溶け込むことができました。また、PRの枠を超え、デジタルの潮流を捉えながら、より本質的な課題解決に挑戦したいと考えていました。電通には、多様な専門性を持つ仲間と協働して、本質的な課題解決に向き合える環境があります。

第4ビジネスプロデュース局
アカウントリード6部 
ビジネスプロデューサー

小次 春菜

2016年に総合PR会社へ新卒入社。約4年の勤務を経て、2020年に電通へキャリア入社。デジタルマーケティング領域、クリエイティブ制作、PR起点のコミュニケーション戦略策定など、幅広い営業(ビジネスプロデュース)業務に従事。1歳10ヶ月の子どものママ。

限られた時間が、
仕事の質と意思決定を
磨いてくれる

─ライフステージの変化を経て、仕事の進め方や考え方はどのように変わりましたか。復職時の不安や、現在の育児と仕事の両立についてもお聞かせください。

吉﨑: 2人の子どもの出産と復職(2020年に1回目、2023年に2回目)を経験し、仕事と育児のバランスに悩む「試行錯誤期」が訪れました。常に気がそぞろで精神的に落ち着かない時期もありましたが、自分なりの生活リズムが掴めるようになり、会社のサポート環境も整ってきたことで、現在は「吹っ切れて」日々を楽しんでいます。

時間が限られているからこそ、仕事においては「目的に向かって邁進する」という意識が非常に研ぎ澄まされました。例えば、以前は、クリエイターやクライアントを前に、意見を伝えることをためらう場面もありましたが、今は「より良い成果のために必要なら、率直に伝えよう」と腹をくくれるようになりました。限られた時間が、むしろ仕事への覚悟と集中力を高めてくれたと感じます。

制約があるからこそ、あらゆる選択肢が用意されているこの会社の柔軟さと、BPという仕事の広がりに、改めて面白さを実感しています。

吉﨑香奈子のワークとライフとモチベーション

小次: 私は2024年に子どもを出産し、子どもが7ヶ月という少し早いタイミングで復職を決めました。復職する際はやはり、「物理的な時間制約の中で、これまでと同じパフォーマンスが出せるのか」という強い不安と焦りがありました。
しかし、周囲からは「早く戻ってきてくれてありがとうございます。無理をしないでくださいね」と非常に温かく迎えられ、肩の力が抜けました。

限られた時間で成果を出すために私が徹底しているのは、2〜3日先のスケジュールを「先読み」して備えることです。子どもはいつ体調を崩すか分かりません。だからこそ、パートナーとカレンダーアプリでスケジュールを完全同期してバッティングを防ぎ、社内には早めに稼働状況を共有してチームで動けるようにしています。
それでもどうにもいかない時は、良い意味で「開き直る」ことも大切にしています。やるべきことの目的を明確にし、優先順位をつけて動くことが、プロフェッショナルとしての成果に繋がっています。

小次春菜のワークとライフとモチベーション
プロフェッショナルが語る、電通の強みとリアルな仕事観Q&A

AI時代の到来や
コンサルの台頭など、
広告会社への期待値が
高まる中での
「電通の強み」とは?

吉﨑: 確かに、クライアントから求められる量も質も確実に増えています。ただ、AIが当たり前になったからこそ、「人間の意志や感度」の重要性が増していると感じます。
電通の強みは、企業やブランドの本質的な価値を見いだす「発見力」と、それを世の中にどう着地させるかという「アウトプットまでの完遂力」。さらに、どんなに難しいお題でも、社内を探せば必ず誰かが答えを持って並走してくれるという「人材の豊富さ」は圧倒的です。

小次: 同感です。提案を机上の空論で終わらせずにやり抜く「実行力・実現力」は、クライアントからも高く評価されています。
また、これからのコミュニケーション構築においては、現状の延長線から予測する(フォーキャスト)だけでなく、未来のありたき姿を想像して逆算する(バックキャスト)アプローチが求められますが、その双方から攻められるプランニング力も電通の組織的な武器ですね。

限られた時間の中で
パフォーマンスを出すために、
意識していることは?

吉﨑: 「クライアントからのオリエンをそのまま受け取らない」ことです。提示された課題の裏にある本質的な課題は何なのか、常にその先の「受け取り手(生活者)の視点」を失わないように、立ち止まって考えるようにしています。

小次: 私は「目的のない仕事はしない」と決めています。それは目的のない仕事をやりたくないというわけではなくて、業務を効率化するためにも、何のための作業なのか、何のための会議なのか、常に目的の解像度を上げて無駄を削ぎ落とすようにしています。
また、AIを活用して会議の前段整理を大幅に短縮できるようになったことで、最もコアである「コミュニケーションプランの構築」に時間を使えるようになりました。

直面する壁や、
苦戦を強いられる場面を
どのように乗り越えて
いますか?

小次: あまり悩むことがないので。というのも、「どうしよう」と悩む前に人に助けを求めるということを自分でモットーとして仕事をしているので、一人で仕事をしているのではなくて、困ったら必ず、困り果てる前に自分のチームに助けを求めて仕事をしています。それが乗り越え方かなと思います。

吉﨑: 私も小次さんと同じで、早めに人を頼ることを大切にしています。壁に直面するのは、自分のこれまでのやり方だけでは越えられない、つまり成長のタイミングでもあると思うので、一人で抱え込むのではなく、先輩・同僚・後輩に知見を借りることを意識しています。

電通で働く中で、
どのような時に
やりがいを感じますか?

小次: ついつい麻痺してしまうのですが、やっぱり何年経っても、CMが放送されたり、POPが初日に店頭に並んだり、新商品が発売されたりする瞬間はうれしいですね。ローンチ日に、間接的にでも自分が携わったものが世の中に出ているのを見ると、「私もこの仕事に少し協力できたんだな」と感じられて、やりがいがあります。

吉﨑: やはり、クライアントに「一緒に取り組んでよかった」と喜んでいただけたときです。課題が複雑になるほど、クライアント自身も「この依頼の仕方でよいのだろうか」「本当に前に進めるだろうか」と不安を抱えていることがあります。だからこそ、対話を重ねながら課題を整理し、チームで形にした成果を見ると、やりがいを感じます。

仕事とプライベートの
バランスについて、
どのように捉えていますか?

小次: 私は「ワーク・イン・ザ・ライフ(私生活の中に仕事が溶け込んでいる状態)」に近い感覚です。世の中のトレンドや自分の好きなブームが、そのままクライアントへの提案のアイデアに繋がっていることが多いので、趣味と仕事が混ざり合いながら生活に活力を与えてくれています。

吉﨑: 私も同じくで、時間的な切り分け(ワークライフバランス)は意識しつつも、実際には溶け込んでいる、循環していると感じます。忙しくても家を掃除する、睡眠をとるといった私生活のベース(土台)を整えることが仕事への集中力につながりますし、映画を観て感動したことや買い物をした時の心の動きを、仕事のインサイト発掘に生かすなど、ワーク・イン・ザ・ライフに近い状態かもしれません。

ズバリ、電通で一生涯
働き続けたいですか?

吉﨑: はい、そう思っています。一人の人間が持つ多様な側面(内向的・外向的、営業としての顔、母親としての顔など)を個性として受け止め、それぞれを力に変えて働ける会社だと感じています。キャリアやライフステージによって自分が変化しても、新しい可能性として受け止めてくれる度量がある。その安心感と、まだ挑戦できることの多さが、働き続けたいと思う理由です。

小次: 変わらず働き続けたいですね。仕事が人生の活力になっていますし、まだ業界的に少ない「営業職として子どもを育てながら第一線で働き続ける女性」のロールモデルになりたいというモチベーションがあります。後に続く人たちに「働きながらでも子どもを育てられるんだ」という安心感を届けられるようになりたいです。

─最後に、これから電通を目指す方へのメッセージをお願いします。

吉﨑: 大変ではありますが、自分なりの視点や強みと、多様な専門性を掛け合わせながら価値をつくれる場所だと思います。ご縁があれば、ぜひ一緒に新しい仕事ができることを楽しみにしています。

小次: 正直なところ体力は必要ですし、プレッシャーがかかることもあります。でも、自分の携わったCMや新商品が世の中に出た瞬間の喜びは、すべての苦労を上回ります。大変なことも多いですが、刺激的な日々を一緒に楽しんでいきましょう。