社長メッセージ
代表取締役 社長執行役員

松本 千里

電通のビジョンと存在意義を、教えてください。

電通が目指しているのは、顧客と社会の成長と活力をともに生み出す「Integrated Growth Partner(IGP)」です。顧客の変革や成長に貢献することはもちろん、その先にある社会全体に活気や元気を広げていく存在でありたいと考えています。現在は、マーケティング、ビジネス・トランスフォーメーション、スポーツ&エンターテインメントの3つの事業領域を軸にしていますが、今後はそれぞれをさらに強化しながら、事業領域やケイパビリティを拡張していきたい。顧客のバリューチェーン全体に入り込んで、成長に貢献していく。それがこれからの電通の役割だと思っています。

社長として大事にしていることは何ですか?

「IGP」の「Growth=成長」が意味する顧客や社会の成長と同じくらい、「社員の成長」も大事にしたいと考えています。人が最大の資産である電通だからこそ、社員一人ひとりが「電通で働くこと」に、これまで以上に誇りを持てるようにしたいと思っています。その思いのもと、この数年、電通は事業変革とともにカルチャー変革も進めてきました。OpenWork社が発表する「働きがいのある企業ランキング」で3年連続TOP3を獲得するなど、その成果も確実に形になってきています。だからこそ、経営のメッセージと現場のリアルが乖離しないよう、これからも現場の「生の声」を知ることを何よりも大事にしたいと考えています。現場で本当に起こっていることは何か。顧客が本当に悩んでいることは何か。常に問いを持ち続けることを意識しています。

社長自身がキャリアの中で
もっとも「成長」を感じた瞬間は?

私自身、最初の配属が関西支社 神戸営業局でした。東京を希望していたので、当初は戸惑いもありました。ただ振り返ると、その時期が一番成長できた時代だったと感じています。想像していなかった環境の中で、「自分はこうでなければならない」という思い込みを手放すことができたこと。顧客であるクライアントや、心を動かすべき生活者のことを第一に考え、物事を自然体かつ柔軟に受け入れられるようになったこと。そして、若いうちから規模は小さいけれども責任ある仕事を任せてもらい、最後までやり切る力を身につけられたこと。私の場合は、希望通りの環境に配属されていたら、こうした「思いもよらない成長」は経験できなかったと思います。

自己の成長を実現したい若手に、
伝えたいことはありますか?

大きく3つあります。1つ目は、素直であることです。勇気がいることですが、できることだけでなく、できないことも仲間に伝え、分かち合う。相手と本音で向き合うためには、まず自分が素直になることが大切であると考えています。2つ目は、常に興味を持ち続けることです。他人に対して、新しい問題に対して、クライアントに対して。強い興味を持って動き出した人が、結果的に最も成長すると考えています。3つ目は、自らの可能性を信じて、新しい環境にも積極的に挑戦することです。電通にはさまざまな領域に挑戦できる機会があります。そうした環境を活かして、自分の可能性を広げていってほしいと思います。また、さまざまな部署で経験を積むジョブローテーション(第二配属)や、国内外を問わず部署異動に挑戦できる公募も毎年実施しています。電通は、皆さんの挑戦を会社として後押ししていきます。以上の3点は、若手に限らず、すべての社員に伝えたいことでもあります。人は、何歳からでも成長できますから。

電通の中で、大事にしたい
カルチャーはありますか?

「笑い」と「余白」だと考えています。電通の大きな強みの一つは、年齢や経験に関係なく、自由に本音で意見を交わし合えることです。突拍子もない意見や何気ない雑談から笑いが生まれ、新たなアイデアにつながることも多くあります。目の前の仕事に取り組むだけでなく、多様な意見を受け入れ、未来に思いを巡らせる余白が、次の成長を生むと考えています。効率だけを追いかけていくと、どうしても失われてしまうものでもあるため、そうした「笑い」と「余白」を育む企業カルチャーを、これからも大切にしていきたいと思います。電通の仕事の本質は、人の心を動かすことだと思っています。人間の感情や機微を理解し、そこに働きかけていく。そうした領域は、これからも人間が担い続けていくものだと考えています。

これからの「電通人」に必要なことは?

顧客の皆さまからいただく言葉の中で、特にうれしいものの一つが「さすが電通」です。この言葉には、驚きや感謝、感嘆など、さまざまな意味が込められていると感じています。そう言っていただくたびに、相手の想像や期待を超える成果をお届けできたのだと、大変誇らしく思います。同時に、私たちへの期待と責任の大きさをあらためて実感する言葉でもあり、耳にするたびに身が引き締まります。顧客の期待を超え、新たな価値を生み出していくこと。さらに、その先にある社会の成長や活力にも貢献していくこと。これまでも、そしてこれからも、「電通人」に求められる本質は変わらないのだと思います。

皆さんへのメッセージをお願いします。

電通には、「人が成長できる」環境と、「仲間を大切にする」カルチャーがあります。顧客や社会の課題がますます複雑になっている今、私たちの事業領域は広がり、一人ひとりの個性を生かした経験や成長の機会も増えています。また、日本国内にとどまらず、グローバルを舞台にした多種多様な仕事にも挑戦することができます。仲間とともに新たな領域の仕事に取り組み、顧客の成長に貢献していく。そしてその先で、産業そのものにもポジティブな変革を起こしていく。そんなチャレンジを、皆さんと一緒にできることを楽しみにしています。