
本記事は、
2023年4月27日(木)〜
2023年5月24日(水)の
募集期間中のものです。
※出演者の所属・肩書きは、
現在と異なる場合がございます。
電通のDXが導く、
データ分析の先にある
事業成長
広告をはじめとしたマーケティングコミュニケーション領域に強みを持つ電通。2021年に発表した中期経営計画では、クライアントと社会の持続的成長にコミットするパートナーとして「Integrated Growth Partner」(IGP)を目指すことを掲げています。今回、IGP実現に向けたマーケティング基盤の変革を担うDX(デジタルトランスフォーメーション)領域の採用強化を図っています。同社のDXの強みや同社で働く魅力について、DX領域の中核を担う3名にお話を伺いました。
生活者データを活用し、顧客企業の継続的な事業成長を支援

データ・テクノロジーセンター
センター長/濱口 洋史
──はじめに、電通が目指しているDXについて、
IGPを実現するための4つの事業領域のなかでの位置付けも含めて教えてください。
電通では、国内電通グループが持つさまざまなソリューションを統合(Integrated)することで、クライアントの価値向上やビジネス変革を通じた事業成長を実現し、人々の暮らしと社会全体の持続的成長(Growth)にコミットしていくパートナー(Partner)として、企業と社会への貢献を目指す、「Integrated Growth Partner」(IGP)というビジョンを掲げています。
IGPを実現するうえで欠かせないのが4つの事業領域です。商品・サービスとお客様との出会いから購入、再購入に至る顧客体験を変革・デザインするCX(Customer Experience Transformation)、複数のメディアを効果的に組み合わせ、高度化した広告コミュニケーションをご提供するAX(Advertising Transformation)、顧客基盤となるシステム構築も含めてマーケティング基盤自体を変革するDX(Digital Transformation)、既存の強みを生かしたビジネス変革や新規ビジネスの創出支援を行うBX(Business Transformation)が連動することで、事業に変革と成長をもたらしていきます。

そして、この4つの事業領域のなかでマーケティング基盤の変革を担うのがDXです。DX領域では、クライアントの継続的な事業成長に向けて売り上げや利益向上をサポートするために、クリエイティブな視点も生かし、生活者の行動変容につながる施策の実行まで伴走しています。私たちが実行するのは、いわゆる業務改善やアプリ導入といった単発あるいは定型化された施策だけではありません。生活者の行動を捉えながらデータを蓄積し、それを活用して、生活者に最適な手段・タイミングで価値を提供する施策を提案・実行し、生活者の行動変容やクライアントの売り上げ増加といった結果を出すところまでを支援します。
──現在DX領域で注力している取り組みや重点領域などについて教えてください。
近年、データ領域では、クライアントのニーズが「データを集める」ところから「データを活用して価値に変える」ところに移ってきていると感じます。まさに私たちが取り組んでいる、データを活用して生活者の行動の変化を素早く捉え、最適な施策を実施して売り上げや利益につなげていくことが、より一層求められる時代になっているのです。
実際に、これまではCDP(Customer Data Platform)といわれる顧客データ基盤の構築について議論されることが多かったのですが、現在は構築後のデータの価値変換やデータ分析に関わる人材育成、組織形成などのご相談をいただくことが増えました。
具体的な取り組みとしては、事業成長に向けたクライアントとの接点改革として実店舗からeコマースでの販売に変えたり、営業業務自体を変える提案を行ったりなど、事業を創造するサービスの開発支援を幅広く行っています。クライアント社内での組織編成や人員配置のための人材要件を提案することもあります。
データはクライアントの事業成長を左右するコアな価値になりうるものなので、クライアント社内でデータの価値転換のPDCAを回せるよう、その仕組みづくりから運用までを積極的に支援しています。こうした取り組みを通して、私たちはクライアントとワンチームとなって協業する関係性を築いています。
国内電通グループの総合力を生かし、生活者の行動変容を実現
──電通のDXの強みや電通だからこそできることは何だと思われますか。
システムやデータの先にいる人、つまり生活者のインサイトを常に見据えていることに加え、そこにアプローチするノウハウも蓄積しているのが電通の強みだと思います。
例えば、ある商品の売り上げを伸ばすためには20代女性にアプローチすることが有効だとデータから理解できたとしても、20代女性の行動変容を起こす施策は何かを掘り下げ、実行するところまでやらないと、クライアントの事業成長にはつながらないでしょう。その点、私たちは幅広い分野での専門性を持つ国内電通グループの総合力を生かし、データ分析やレポート作成だけでなく、データを生かした企画、広告やアプリなどのアウトプットまで一貫して対応できます。
大手流通企業やデジタルプラットフォーマーなどが持つ多種多様なビッグデータに触れられるのも、電通ならではだと思います。クライアント側のデータだけでなく、電通独自のデータ基盤である「People Driven DMP(R)」などを活用して幅広いデータに触れる機会があるので、データを扱う経験値が圧倒的に高まると社内のメンバーからも好評です。
──今回の募集では、どのような人材を求めていますか。
電通としてもDX領域の人材育成はまだ道半ばで、システムやデータ領域のプロフェッショナルな人材を強化したいと考えています。
データ集計や分析のスキルそのものよりも、データを見てクライアントの課題解決の施策を考えられる、生活者のインサイトを組み合わせながらプランニングできる人材を求めています。学ぶ意欲が高く、どうしたら生活者の行動を変化させられるかを考えることに興味を持てる方と一緒に働きたいと思っています。
また、電通の仕事は非常に多くのステークホルダーと関わるので、さまざまな立場の方と協業しながらプロジェクトを完遂できる方に来ていただけるとうれしいです。
電通のDX領域は、ゼロから新しい価値をつくる仕事なので、トライアンドエラーを積み重ねていく必要があります。チーム一丸となって、時には失敗も乗り越えながら、クライアントの事業成長に貢献することにチャレンジしたい方の参画をお待ちしています。
データ分析で終わらない、その先まで広く深く携われる環境

データ・テクノロジーセンター
プラットフォーマーデータ2部
アナリスト/福田 真大
──福田さんは2020年5月にベンチャー企業からキャリア入社されたそうですが、
転職のきっかけや入社の決め手について教えてください。
新卒で国内IT系コンサルティングファームに勤めた後、ベンチャー企業に転職してカスタマーサクセスやマーケティング活用の企業データ収集・分析を行っていました。自分が携わっていたサービスが形になって知名度が上がっていく一方で、新しい領域でサービスをつくることへの興味が強くなり、今後のキャリアやスキルの広がりを考えて転職を意識するようになりました。
そんなときに、電通のデータ・テクノロジーセンター(以下、DTC)のセンター長と話す機会があり、興味を持ちました。電通は仕事の範囲が広く、クライアントだけでなく世の中へインパクトを与えることができる可能性に将来性を感じ、入社を決めました。
──現在担当されている業務や仕事の流れについて教えてください。
デジタル販促施策の効果計測のための分析を主に行っています。例えば、クライアントのデジタル販促のキャンペーン施策を行う際には、施策の効果の分析設計から、キャンペーン終了後の結果データを集計してレポーティングするまでが一連の流れです。分析結果をどのような視点で見たいのか、クライアントからご要望をいただくこともあれば、社内のクライアント担当チームと連携してこちらから提案することもあります。
最近では、生活者の購買の瞬間だけでなく、その前後のカスタマージャーニーの分析もしたいというご要望が増えています。統計的な機械学習の機能を取り入れた分析ツールを活用しながら、ただ売り上げが何%上がったという数字を出すだけでなく、どうしたら購買につながりそうかという視点も踏まえて分析やレポーティングができるのが電通の特徴だと思います。
分析業務と並行して、電通内のノウハウ蓄積や分析作業の標準化に向けたフローの構築やシステムの整備も行っています。これらは今後さらに進めていきたい部分なので、これから入社される方と新しい仕組みづくりに取り組むなど、一緒に挑戦していけたらと思います。
マーケティングにまで踏み込むデータ分析で幅広い知見が得られる
──仕事の魅力ややりがいをどのようなところに感じていますか。
クライアントにとって新しい気づきになるような分析ができたときは非常に楽しいですね。健康補助食品ブランドの販促キャンペーンの効果検証は、まさにそれが実現できたと感じられたプロジェクトでした。
そのプロジェクトでは過去に似た事例がなかったこともあり、私たちとしても新たな挑戦と捉えてキャンペーンを企画・実施し、社内のクライアント担当チームと議論しながら分析結果をまとめてクライアントに報告をしました。私たちの分析によって、これまでクライアントが商品のターゲット層だと思っていた方々とは異なる層が購買していることが分かり、「こんな視点で考えたことはなかった」と驚きの声をいただいたときには、販促活動の前提を見直すほどの発見ができたことに達成感がありました。
また、私が携わっている商品・サービスが広く世の中で使われていることが多いので、街中での生活者の言動に触れるなかで、私が少しでも社会に影響を与えられていると実感できることも、やりがいにつながっています。

──データサイエンティストやデータアナリストなど、データサイエンスの知見を持つ方がDTCに参画することで
得られる経験やスキルは何だと思われますか。
データの分析だけでなく、その分析によってクライアントのマーケティング活動につなげるところまで踏み込んで携われるのは、マーケティングコミュニケーション領域におけるノウハウや実績を豊富に持つ電通だからこその強みだと思います。
データを分析した後のマーケティング活動がどのように行われているかも見ることができ、その施策の結果を分析し、また次の施策に生かしていくというように、データ分析からマーケティング活動などの施策の実行までを包括的に捉えてPDCAを回せるので、一般的なデータサイエンティストやデータアナリストよりも幅広い知見を得られるはずです。
──DTCで活躍されている方について、共通点や特徴などはありますか。
行動力と最後までやりきる力がある人が活躍していると感じます。好奇心や探究心がある方にとって、広く深くデータに携われる電通の環境は非常に魅力的だと思います。
データアナリストとして特定の業種などの専門性を極めたい方もその経験を生かしていただけますが、分野を絞らずに新しいことをやりたいという方にとっては、その好奇心や探究心を満たしてくれるだけの土壌が十分にあると思います。
コンサルタントとして長期的に顧客に伴走できる、万全の連携体制

トランスフォーメーション・プロデュース局 DXビジネス戦略2部
DXプロデューサー/槙谷 吉紘
──槙谷さんは2022年8月にコンサルティングファームからキャリア入社されたそうですが、
転職のきっかけや入社の決め手について教えてください。
私は新卒で広告会社に入社した後、総合コンサルティングファームや戦略コンサルティングファームで事業戦略策定やM&A支援などを行っていました。数カ月のプロジェクト単位でクライアントを支援するだけでなく、事業をつくった後まで伴走したいと思い、川上から川下まで携われる企業への転職を模索するようになりました。
そのようなときに、電通のトランスフォーメーション・プロデュース局(以下、TFP)では電通のさまざまな部署と連携しながら、最後の広告でのアウトプットだけでなく上流の戦略から携われることを知り、興味を持ちました。
さらに、広告モデル自体が大きく変わりつつある今、広告業界を牽引する電通がその変革を起こしていかなければならないと感じ、広告業界全体にも寄与したいという思いで電通を選びました。
──現在担当されている業務や仕事の流れについて教えてください。
クライアントの新規事業開発のコンサルティングから、実行支援の伴走まで携わっており、例えばヘルスケア企業の新規事業としてアプリ開発などを行っています。
私たちTFPは、電通のIGPの4つの事業領域のうち、主にBXとDXを担っています。そのため、ビジネスプロデューサーがクライアントの課題をヒアリングしてきたところからTFPが入り込み、課題をもとに事業設計やサービスデザインの提案をしていきます。その後、アプリやサービスの開発といった施策の実行においては、国内電通グループの会社と連携しながらTFPがディレクションをします。広告でのアウトプットなどは、ストラテジックプランニングやクリエイティブなどのAXの部門が主導して担当することが多いです。
TFPは事業策定から実行支援を主な守備範囲としていますが、TFPのメンバーはそれぞれ専門性や得意領域が異なり、さまざまな領域のコンサルタントがそろっている組織です。だからこそ、どんな業界のクライアントの課題にも上流から下流まで支援できるのだと思います。
また、私の場合はクライアント支援だけでなく、電通の新たな強みをつくるプロジェクトの一つである「カーボンニュートラル特命班」にも手を挙げて参画し、並行して取り組んでいます。国内電通グループが持つカーボンニュートラルのソリューションを結集させた社内横断の組織として、現在は新しいサービスの展開や可能性について議論しているところです。
充実した研修とトップクリエイターとの連携が、自身の成長につながる
──電通での仕事の魅力や前職との違いを、どのようなところに感じていますか。
前職のコンサルティングファームでの仕事は、プロジェクト単位での短期的な支援になりがちでした。しかし、電通のTFPでの仕事は、戦略から始まり、サービスやアプリ開発などの実行部分まで長期的にクライアントを支援できることにやりがいを感じています。
TFPでは主にBXとDXを担当しますが、AXとCXについてはクリエイティブなどの社内の専門家と意見交換しながら連携することも多く、自分自身の成長や学びにつながっています。日本のトップクリエイターの方々の知見も生かしてクライアントの課題解決を実現できるのは、電通だからこそだと思います。
また電通には、独自調査をもとにした大量の生活者データが蓄積されており、それを活用して生活者発想にもとづいたサービス企画ができるのも電通ならではです。また、それがクライアントからご評価いただいている点でもあると思います。

──槙谷さんのようなコンサルタント経験者が、TFPに参画することで得られる経験やスキルは何だと思われますか。
一般的にコンサルティングファームではAXやCXに携わる機会は多くないと思いますが、TFPではBXとDXの上流部分だけでなく、AXからDXまでの4つの事業領域の知見を得るチャンスがあります。幅広い領域を網羅し、提案や実行に移せる人材は貴重なので、市場価値が高まり、今後のキャリアの選択肢も広がると思います。
コンサルティングファームでもデータ分析などは行いますが、電通は生活者データを強みとして長年ノウハウを蓄積してきているので、社内のデータ解析ツールが充実しています。圧倒的なデータの量と幅が電通にはあるので、データ分析に対するスキルも格段に上がると思います。
また、電通はキャリア入社者も多く、社内の研修プログラムが充実しているのも特徴の一つです。AX、BX、CX、DXの各領域において、電通のコンサルタントとして知るべきことが網羅的に学べるので、入社後の立ち上がりもスムーズだと思います。最近では国内電通グループとの合同研修もあり、さまざまな経験を持つ方々との意見交換や交流の機会も増えています。
──最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
電通はさまざまな業界の企業とお付き合いがあり、自分が興味のある業界や知見を伸ばしたい分野がある方は、手を挙げれば挑戦できるチャンスがあります。領域やサービスを特化して専門性を高めるもよし、幅広くスキルを身につけるもよし、自分次第で成長の可能性は無限にあると思います。
自身のこれまでの経験も生かしながら、コンサルタントとして自身のスキルを伸ばしたい、クライアントの事業変革に対して貢献したいという熱意ある方は、ぜひ応募していただければと思います。