07KIMIKO SEKIDO | ART

LIFE

07言葉にできない気持ちを動かす

KIMIKO SEKIDO関戸 貴美子
ARTアート職2010年入社

Q.今、情熱を持って取り組んでいることはなんですか?

良いと感じるものの裏には、言語化することができない直感的な気持ちがあると思います。その気持ちを動かすための表現を、課題や目的と重ねていき、継続的な視点でブランドコミュニケーションをしようと取り組んでいます。ここ数年は、ニュージーランドのキウイブランドのゼスプリのブランディング、Netflixオリジナルシリーズ「リラックマとカオルさん」のコミュニケーション、アイウェアブラントJINSのコミュニケーション、パートナーエージェントのブランド広告などを担当しました。自分が良いと思える未来のために、相手の達成したいことをかなえる。それがどこかの知らない誰かの大切なものになると幸せだなと思い、日々学びながら力をつけていけたら、と考えています。

Q.過去のどのような経験が、今のあなたをつくっていますか?

広告を、ブランドがまとう服装にたとえると、私は「仕立て屋さん」のような存在です。入社してすぐの頃は、目立つ服をブランドに着てもらうことが正解だと思っていたかもしれません。 今では、「表面は、一番外側の中身なんだ」と考えるようになり、そのブランドに似合っていることの大切さや、周りから褒められたりすることで、自発的に好んで着続けてもらえる服をつくることの大切さを実感しています。その結果、継続性が生まれ、ブランドが特別な存在になっていきます。その中で、どれだけ自分の個人的な価値観を通して、良いと思えるものができるか、という挑戦をしています。そう考えるようになったきっかけは、ゼスプリのキャラクターデザインをした時でした。当初、キャラクターづくりはあまり興味がありませんでしたが、社内のクリエーティブチームとゼスプリの担当者さんと話していくうちに、キャラクターを中心とした構造がとても理にかなっていると考えるようになりました。「自分の家に飾ってもいいぬいぐるみをつくろう」と取り組んだ経験が、今の仕事の考え方につながっています。

Q.仕事が旅だとして、あなたが見てみたい、「誰も見たことがない景色」は何ですか?

広告制作がはじまる前の段階から、AD(アートディレクター)が長期的なプロジェクトに関与できるようなチームづくりができるといいな、と思っています。相手と、自分と、知らない誰かの「好き」が重なるところを見つけ続けたいです。

ゼスプリのキャラクター「キウイブラザーズ」

「リラックマとカオルさん」のための車内ジャック

Q.どんな学生でしたか?

絵画や写真、映画や漫画を学びながら、イラストレーションや写真を中心に、グラフィック作品を制作していました。その頃から、友人と2人で年1回貧乏旅行をしており、コロナ禍前まで続けていました。

 

Q.電通に入ろうと思った理由

広告を見ることによって心を動かされた経験があり、自分自身もそのような仕事につきたいと思っていました。その中で、自分とは別の視点を持つ人と共に作るという方法があることを知り、電通という組織に属してみようと決めました。

JINS×TIMEのキービジュアル

パートナーエージェントのキービジュアル

Q.THE 8 WAYSの中で、好きな言葉を教えて下さい。

THE 8 WAYSとは?
WE MAKE IT REAL | 企画書やプレゼンはただのプロセス。実施して成果を上げるのが私たち。

アート職は、形にすることで、特に力を発揮する仕事だと思います。

Q.百色名刺から、その色を
選んだのはなぜですか?

COLOR
NUMBER
082

あまり印象に残らないけれど、きれいな色を、と思い選びました。

Q.入社前の自分と、どこが変わったと思いますか?

根っこの部分はあまり変わっていないと思いますが、人と一緒に仕事をする面白さを知りました。打ち合わせも毎回勉強になります。

 
 

Q.学生時代の
自分に言いたいこと。

そのまま焦らず、たくさんのものを見たり体験したりして、自分の心が動いた時の感覚を大切に。