「偶発性を前向きに楽しんだこと」です。私はメディア、マーケティング、営業の部署を異動した経験があります。各部署ですべてを前向きに楽しむことで、想定し得なかった、能力の開発→新たな目標の発見→次なる領域へ挑戦を繰り返してきました。結果的に、一つの部署にいただけでは得られなかったビジネススキル、信頼関係、仲間を得ることができたと思います。その後、電通主催のアクセラレーションプログラムで担当したスタートアップを優勝に導けたことを契機に、そのスタートアップへの資本業務提携の起案&出向に踏み切りました。前例はありませんでしたが、「なければつくればいい」の精神のもと、仲間の協力を得て挑戦できました。一つの部署、さらには電通グループ“内だけ”で捉えることをやめ、コンフォートゾーンから抜け出す。そんな偶発的な環境にいてこそ、自分の未知なる強みの発見・開発ができると確信しています。

その都度、旅の目的地はありますが、たどり着きたい最終目的地はまだわからず、いつか人生を賭してでも行きたい場所を見つけたいなと、思いながら道草を楽しんでいるのが現状です。「道中、見たい景色は？」と言われると、内容問わず、この世界の変化が激しく混沌（こんとん）としていく中で、最前線で、一次情報で、自らの五感で、受け止め感じて、対峙（たいじ）していきたいという想いだけはあります。そして、一人旅よりも、誰かと一緒に旅する方が断然好きです。自分がたどり着きたい目的地はその都度ありますが、苦楽を楽しむ仲間がいること、その道中が楽しく、むしろそれが何よりも得たかったものなのではないか……と思えてしまう。道草や遠回りをするかもしれませんが、より遠くに行くことができ、想像すらできなかった景色を見ることができるのでは……と。「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。」ですね。

「人種のるつぼ」といわれるくらい多種多様な方々が働いていること。同様に、仕事の種類もやり方も多種多様。さらに面倒見の良い方（おせっかい？）ばかりのため、どんなに失敗しても再起可能であり、己を磨く場としてチャンスしかないと思ったからです。

事業成長のため、戦略の構想だけではなく、実行者として実現することを自分の提供価値として心がけているからです。

自分の長所であった「前向きさ」を、ビジネスで通用するよう、メンタル・スキルの面で伸ばしていただき、今の自分が挑戦し続けられる原動力になっていると思っています。また、変化に対する適応力と推進力も身につけることができました。まだ満足できるものではありませんが、大変感謝しています。

自分のポテンシャルは自分でわかったように思えても、実はわからないことだらけです。また、すぐ求められる世の中の「正解」はいずれコモディティ化し、代替可能となりやすいものが多いと思います。急がば回れ、隣の芝生は青く見える、ですかね。まずは足腰を鍛えて、自分の能力開発・自分だけの強みを伸ばせる電通グループの環境をぜひ使い倒してください！Viva、配属ガチャ！