09TAKUMA MORINAGA | BUSINESS PRODUCE

LIFE

09たった一人で社外に飛び出す

TAKUMA MORINAGA森永 琢馬
BUSINESS PRODUCEビジネスプロデュース2010年入社

Q.今、情熱を持って取り組んでいることはなんですか?

私は現在、名古屋を拠点とし、昨年からは国立大学の財源多様化という課題と向き合っています。自分が関わる仕事でその国立大学の価値を高めていくという強い意志で、日々の仕事に取り組んでいます。難しい課題ではありますが、一つのモデルを示すことができれば、それは国立、私立を問わず他大学にとっても参考になるものだと信じ、覚悟を持って取り組んでいます。「外部組織に飛び込んで中から変革を促す」というのが私の仕事のスタイルですが、実際には非常に泥臭いアプローチです。外部組織に飛び込んでみると、大小さまざまな課題があることに気付きます。そして、それを解決していくことの難しさにも直面します。そうした経験を重ねると、社会全体が同じような課題を抱えていて、この凝り固まった状況を打開することの重要性を痛感します。これまでの経験から得た自分の知識とスキルをフルに活用し、世の中を少しでも良い方向に導くという気概で、仕事に取り組んでいます。

Q.過去のどのような経験が、今のあなたをつくっていますか?

これまで関わった地域での仕事の中には、成就したもの、しなかったものもあります。ただ、そこで得た人との関わりこそが、現在の自分を形成していると感じています。ある自治体のプロジェクトを終えるとき、職員の方から「森永さんが来たことでこの街全体に火がついた。」という言葉を頂いたことがあります。それまでの苦労が吹き飛ぶほどにうれしい瞬間でした。今までも、たった一人で社外に飛び出してプロジェクトを進めるという経験を多く重ねてきました。社内のコミュニケーションとは異なり、社外で多くのステークホルダーに囲まれて振る舞うことは大きな責任を伴いますし、プレッシャーを感じます。そのような状況下でプロジェクトを前に進め、完遂後に関わった仲間と喜びを共にする素晴らしさは、言葉では言い尽くせません。

Q.仕事が旅だとして、あなたが見てみたい、「誰も見たことがない景色」は何ですか?

私の仕事は、大部分が長いトンネルの中にいるかのような先の見えない状況がほとんどです。でも、たまにトンネルを抜けてパッと視界が開ける時があります。その時、周りを取り囲む人たちの表情が自分を奮い立たせ、次のチャレンジへの糧になります。仕事にゴールというものはなく、それを繰り返していくのが私の人生なのだと思います。ですから、景色ではなく、前例のない困難な課題に対して自分や自分のチームが一つの答えを見いだした時の、周りの人々の表情を見たいと願いながら仕事に取り組んでいます。

国立大学と電通の包括連携締結

メディア向け記者会見の様子

Q.どんな学生でしたか?

いろいろなことに手を出す方ではなく、何かを始めるとずっと集中して取り組む学生でした。そして始める前には熟考し、確信を持ってから決断していたと思います。確かに、周囲の状況に心揺れる瞬間はありますが、自分の価値観を信じ続け、何事も自信を持って決断してきたと思います。

 

Q.電通に入ろうと思った理由

入社前に、ある地域でのプロジェクトで電通の方とご一緒したことがきっかけです。複雑な状況をなんとか打開するために奮闘されている姿を見て、とても感銘を受けました。こんな人になりたいな、こんな仕事がしたいなと思ったことを鮮明に覚えています。

伝統工芸ブランドの企画・開発

外務省プログラムのコーディネート

Q.THE 8 WAYSの中で、好きな言葉を教えて下さい。

THE 8 WAYSとは?
WE CLIMB HIGH | 残念なことに、困難は私たちを成長させる。

経験を重ねるごとに、仕事はより苦しくなると同時により楽しくなるものだと思うようになりました。

Q.百色名刺から、その色を
選んだのはなぜですか?

COLOR
NUMBER
003

空の色を選びました。

Q.入社前の自分と、どこが変わったと思いますか?

不確実な状況に対する耐性が強くなったと思います。不安を感じなくなったということではなく、不安の中で自分をコントロールするすべを覚えた、ということです。あとはゼロからイチを生み出すアクションが起こせるようになったということは、電通入社前と大きく変わったことだと感じています。

 
 

Q.学生時代の
自分に言いたいこと。

「自分はなんて凡庸なんだろう」と悩んでいた記憶があります。今思うことは、極端であることだけが正義じゃないということ。世の中の「正解」の多くはバランスの中にあるということを伝えたいです。状況に合わせて自分を客観視し、最も必要なアクションをこれまでも考えてきたはずだし、それは社会人になってからも大切な感覚だよ、と伝えたいです。