26RYO OKUDA | STRATEGIC PLANNING

LIFE

26日本に潜む、社会課題と向き合う

RYO OKUDA奥田 涼
STRATEGIC PLANNINGストラテジックプランニング2010年入社

Q.今、情熱を持って取り組んでいることはなんですか?

「日本の構造的な課題を解決すること」です。例えば、女性の健康課題を解決する商品やサービスとしてフェムテックが注目されていますが、決定権者に男性が多い日本の大企業は、なかなかフェムテック市場に参入しにくいという構造的課題があります。その結果、安価で質の高い商品やサービスが生まれにくくなっています。そうした構造的な課題を、電通で培ったコミュニケーションデザインや事業創造コンサルティングの力で解決したいのです。そのほかにも、私が個人的に課題だと感じているテーマに取り組んでいます。

Q.過去のどのような経験が、今のあなたをつくっていますか?

大きく二つの経験が今の私をつくっていると思います。一つめは、高校時代の海外留学です。やる気もなく、勉強嫌いで帰宅部だった私は、このままでは何の面白みもなく人生が終わると思い、高校2年生で単身渡米しました。そして、大学卒業までの計7年間、北米で音楽ビジネスとコンピューターサイエンスを学びました。個人能力主義やスクールカーストなどの文化だけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人々に接し、カルチャーショックを受けながらも成長することができました。二つめは、新卒で入ったコンサルティングファームでの経験です。徹底的な個人能力主義、人材配置戦略、そして構造化のノウハウを学びました。これにより、課題を俯瞰(ふかん)で捉え、構造化して把握する習慣がついたと思います。

Q.仕事が旅だとして、あなたが見てみたい、「誰も見たことがない景色」は何ですか?

すみません。あまり「誰も見たことのない景色」へのこだわりはありません。ただ、今8歳の娘が将来、この母から、この国に生まれて良かったと心から思えるような未来をつくりたいと思っています。娘が大人になる頃までに、この国がダイバーシティの視点を受け入れ、挑戦が尊重され、お互いに成長しあう世界をつくりたいと思っています。私一人の力は微力ですが、少しでもその未来をかなえるための力を強くする、それが電通という会社で働く意味だとも思っています。

世界的アクセラレーターのイベントに登壇
200名あまりの前で英語でプレゼン、の模様

フェムテックの知識をたくさんの女性に知ってもらうためにテレビ番組を作りました。©朝日放送テレビ

Q.どんな学生でしたか?

勉強が非常に嫌いでした。代々教師の家系だったので、両親や祖父母からもあきれられました。他の何かに情熱を注いだわけでもなく、面白みのない子ども時代でした。高校で留学を思い立ったのは、英語教師だった母が私を海外旅行に連れだしたり、英会話教師をホームステイさせたりしたことが遠因だと思います。

 

Q.電通に入ろうと思った理由

「楽しそうだな」という印象が全てです。コンサルティングファームの仕事は、華やかなようで非常に地味です。クライアントの黒子のような動きを求められる仕事に辟易(へきえき)していたとき、当時の飲み仲間だった電通の方々が、明け方まで飲んで、そのままニコニコと出社するのを見てうらやましく思いました。あとは、芸能人と会えそうだったからです。

社内のフェムテックプロジェクト”Femtech and Beyond.”でモノづくりも
鉄の味噌汁パンは1000人以上に届いてます

平日めっちゃ働けるのは休日思いっきり遊ぶから!北海道から沖縄まで津々浦々フェス巡り!(北海道フェス)

Q.THE 8 WAYSの中で、好きな言葉を教えて下さい。

THE 8 WAYSとは?
WE MAKE IT REAL | 企画書やプレゼンはただのプロセス。実施して成果を上げるのが私たち。

構想から実装までをやり抜くこと、それこそが電通の仕事であることをよく表現していると思います。

Q.百色名刺から、その色を
選んだのはなぜですか?

COLOR
NUMBER
098

名刺の裏を向けると、蛍光がまぶしくて白抜きの“dentsu”の文字が読めません。「電通」というカンバンが見えなくなるほど、自分の色を強く印象付けて勝負がしたいと願い選んだ色です。

Q.入社前の自分と、どこが変わったと思いますか?

仕事に夢中になって取り組めるようになったことです。コンサル時代は机上の空論を練ることが求められていましたが、今はクライアントと練ったアイデアを、自分で実装するところまでが仕事。状況を評論するのではなく、課題解決の視点を持って面白いアイデアを実装することを楽しんでいます。

 
 

Q.学生時代の
自分に言いたいこと。

「気が進まない」と思う方にむしろ喜んで行け。そこは未知の世界。絶対に学びがある。そして若さを武器に。「学生にしかできないことは何だ」「学生だから会いに行ける人は誰だ」を常に考え、時間を無駄にしないこと。あとはたくさん喜べ怒れ苦しめ楽しめ。感情の上下に感謝しろ。やらずに後悔よりやって後悔する人生を。