04ATSUSHI OTAKI | DIGITAL CREATIVE

LIFE

04目の前の一人のために全力を尽くす

ATSUSHI OTAKI大瀧 篤
DIGITAL CREATIVEデジタルクリエーティブ職2011年入社

Q.今、情熱を持って取り組んでいることはなんですか?

今まで私が5年半以上携わっているプロジェクトに「ゆるスポーツ」があります。それはあらゆる人がフラットに体験できる新スポーツをゼロから創る活動です。年齢も性別も障がいの有無も関係なし。勝ったらうれしい、負けても楽しい。そんなスポーツづくりを目指しています。特に私はテクノロジーを活用したクリエイティブを得意としているので、声でプレーする紙相撲「トントンボイス相撲」、オンライン会議ツールで楽しめる「ARゆるスポーツ」などを作ってきました。大事にしていることは目の前にいる大切な人、その「たった1人のため」のものづくりということ。私でいえば、母のため、介護施設で出会ったおばあちゃんのため、病院や特別支援学校で出会った子のためなどです。そのアイデアは熱量を帯びて伝播し、結果的に多くの人に届き、社会を良い方に変える力となります。スポーツに限らず楽器やロボット、体験型の施設開発なども同じマインドで作っています。

Q.過去のどのような経験が、今のあなたをつくっていますか?

私の初期配属は、イベントの企画や実施を行うプロモーション局でした。その際に感じたことは、現場で目の前にいる人の喜ぶ姿が私にとっての一番のモチベーションになるということ。その後、クリエイティブ職へ異動となり、より多様なアウトプットを経験しました。しかし、結局はイベントのように直接お客さんに出会える仕事にやりがいを感じます。その点で、「ゆるスポーツ」はもちろん、直近は世界的なスポーツイベントにもクリエイティブとして全力で取り組みました。その際も誰のためのものづくりかという視点は忘れず、大会メインスタジアムのオープニングイベント、その演出、代表選手たちの壮行会、大会中の競技や会場内のプロジェクション、パフォーマンス演出などを担当。結果として、多くの選手や応援する方々に喜んでいただくことができました。規模の大小問わず、今後も大事にしたいフィールドです。

Q.仕事が旅だとして、あなたが見てみたい、「誰も見たことがない景色」は何ですか?

いつの時代もいろんな困難はやってくるものですが、それでも誰もが人生の最後の最後まで目を輝かせて楽しんでいる世界を見ていたいです。例えば、「ゆるスポーツ」なら小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで全員が、何かしらの競技の世界チャンピオンである景色などです。笑い声が聞こえてきそうだし、全員が誇りを持っていて、それでいてリスペクトし合っている。それを達成できるくらい、新スポーツをつくり続けていきたいし、世界を舞台に活動していきたいです。「ゆるスポーツ」に限らず、人と人が共に違いを認め合って明るく生きていける世の中になるよう、課題解決をしていきたい。グローバルに通用する点はデジタルクリエイティブの魅力の1つなので、将来も注力していきます。昨年、就活する学生さんへ向けた書籍「クリ活2 クリエイターの就活本〜デジタルクリエイティブ編」を出版しました。業界内外のスタークリエイターに取材しながら制作したので発見の多い本になりました。書店で見つけた際にはパラパラっとのぞいてみてください。ピンときた方はぜひ、デジタルクリエイティブも将来の選択肢の一つとして考えてもらえると嬉しいです。

代表選手たちの壮行会演出

国立競技場オープニングイベント「ONE RACE」

Q.どんな学生でしたか?

中学高校までは本当にテニスばかりしていて(笑)その反動で、大学では真面目に学問に励んでいました。人生で一番勉強を頑張っていたかもしれません。ローバー開発&ロケット打ち上げの世界大会で優勝。JAXA学生として国際会議に出たり、AIを活用した人材育成の研究などに取り組んでいました。

 

Q.電通に入ろうと思った理由

やりたいことは常に変わるので「人」で決めました。電通ほど多くの人材、視点、出会い、情報がある会社ならば、人生が楽しくなると考えたからです。実際、働いている人たちが仕事を楽しんでいる姿が魅力でした。人生の多くの時間を仕事に割くので、楽しいことや好きなことを混ぜていける仕事が理想だなと。

声で力士を動かす「トントンボイス相撲」

出版した「クリ活2 クリエイターの就活本〜デジタルクリエイティブ編」

Q.THE 8 WAYSの中で、好きな言葉を教えて下さい。

THE 8 WAYSとは?
WE ARE A FORCE FOR GOOD | 世の中の幸福。それは、クライアント以上の、私たちのクライアント。

仕事に楽なことはありません。どうせやるなら、目の前にいる人が心から幸せになったり、笑顔になる仕事がしたい。その姿勢と熱量が、世界中の人や社会のGoodにもつながると信じています。

Q.百色名刺から、その色を
選んだのはなぜですか?

COLOR
NUMBER
100

電通に入るきっかけとなった大先輩の名刺の色だからです。この人のように仕事を楽しみたいと思った気持ちを忘れないように、この色を入社時に決めました。それ以来、一度も変えていません。

Q.入社前の自分と、どこが変わったと思いますか?

答えがないことを楽しめるようになりました。人生をより楽しめるようになったし、多様な人への優しさを持てるようになったと思います。考えも自由になり、幸せの解像度が上がりました。僕たちの仕事は、常にクライアントさんの良いところを見つけては光を当てる仕事なので、自身の生活の中でもそういったまなざしになっているからだと思います。

 
 

Q.学生時代の
自分に言いたいこと。

学生時代は、社会人になることが怖いと思っていました。楽しくて自由な時間が終わってしまうように感じて。でも、安心してほしいです。そんなことはなくて、間違いなく今の方が楽しい。優秀で面白い仲間に出会えて、どんなチャレンジも一緒に乗り越えられます。新しい冒険が始まると考えてほしいです。