Heechul Ju | STRATEGY
STRATEGY
ストラテジー
2011年入社
大阪府出身
犬タビュアー
さまざまなデータを利活用したビジネスの開発・運用・コンサルテーションに幅広く関わっています。最先端のテクノロジーに通じるデータサイエンスと、今日必要不可欠なELSI(倫理的・法的・社会的課題)領域の学術的専門性に基づいたデータエシックス(倫理)の「二刀流」をモットーにしています。
哲学分野の研究者志望だったので、もっぱら研究に打ち込んだり、そのための文献を読みあさったり……はもちろん一生懸命やっていましたが、息抜きがてらの趣味もたくさん。自宅に友人を招いてふるまう料理を研究したり、日本酒やクラフトビールを体系的に覚えたりすることにも熱中していました。
大学院博士前期課程でことばやコミュニケーションについての哲学を研究していましたので、そこでの専門的な知見や自分なりの理論というものを、実際のビジネスの現場で試してみたい、という思いがありました。
まさか哲学者としてIR資料に名前が載るとは……。
データビジネスのELSI対応業務で、協業している大阪大学ELSIセンターと電通のダブルネームで複数クライアントの「プライバシーセンター」設置やデータ倫理指針の制定など、実績のリリースが出ています。驚いたのはある会社のIR資料において、「公正」の項目で哲学者として私が執筆した書籍に言及していただいたことでした。
1年目
1~3年目
9年目
国際学会で世界的哲学者のR.Brandom先生と。のちに翻訳もさせてもらいました
各種メディアでも哲学のトークを
圧倒的に視野と扱えるボキャブラリーが増えたことでしょう。さまざまな業態が、それぞれどんな構造になっていてどんな利害関係があるのか。どんなデータから何が言えるのか。これらの「量」への感覚が豊かになったことで、もともと磨いてきた「哲学」などの特殊スキルが生きるようになるという驚きもありました。
例えば法学分野では、企業内法務(Inhouse-Lawer)という職種があります。ますます「倫理」や「理念」が求められるこれからの時代、哲学・倫理学の専門性をもったビジネスパーソンの重要性は高まっていますし、「企業内哲学者(Inhouse-Philosopher)」のような職種ないしスキルセットが定着するような働き方をつくりたいと思っています。
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番組出演記念に家族から贈ってもらったケーキ。もったいなくてクッキー部分は冷凍保存しています
著書「〈公正〉を乗りこなす」。この本が某社のIR資料で引用されました